400名エントリー!運用半年で8名入社したTikTok運用の裏話。

HR Communityを運営する株式会社リアステージでは、TikTokを運用し半年で8名の入社実績があります。今回は運用してみた裏話を踏まえて「TikTok採用」は果たして効果的なのかを紹介してまいります。

トータルして運用は効果的だった

結論から申し上げますと、8名入社とSNS採用において1番効果的でした。20代前半〜30代前半の方がTikTok経由で入社いただき、業界未経験がほとんどでした。

このような形での採用活動が行えたことにはたくさんの要因があると思いますが、TikTok×採用活動を大きく行う企業が少ないことが要因だと思います。

すでに企業の雰囲気や人柄を企画やダンス動画を通じてプロモーションする企業は存在していましたが、採用活動直結型で活用しました。どのように運用したかは、これより紹介してまいります。

TikTok採用のメリット・デメリットはこちらの記事で紹介しております。
https://recruitment-activity.com/uncategorized/2027/

運用初期

運用初期では、企業の雰囲気がわかるように社員ほぼ全員に出演してもらいました。バラエティ要素の企画やダンス、歌、流行りのチャレンジ動画など、多岐にわたる動画を投稿しました。200万回再生を超える動画もあれば、数百回の動画など、再現性がないことが課題として浮き彫りになりました。

再生回数が取れないことは、リーチ数(視聴者)が少ないため候補者となる方を募れず、効果は全く感じることができませんでした。しかしここで理解したことは、TikTokの属性=アルゴリズムは感覚として掴むことができ、再現性のあるコンテンツを増やしていくことが重要だと感じました。

運用中期

再現性の大切さを学んだのちに出した企画は、出演者を固定させてファンを増やすことです。ファンを獲得することで、フォロワーが増加し、一定数の視聴回数を獲得することができると思いました。また当時アドバイスいただいたTikTok運用の企業より、一瞬で誰かわかるようにすることが、ファンを獲得する上で重要であると教えていただきました。

そのような点を踏まえた次なる施策は「OL5人組」というユニットを結成しました。OL5人組は20代の女性営業社員5名が集まり、ダンス動画を投稿するといった企画です。服は上が白色、下が黒色で揃えることで、視認性を高めジャンルの違う5名を集めることで、ファンを獲得することができました。

バスり期

最終的なバスりは「ライブ配信」でした。TikTokはユーザー数が年々増えてきており、おすすめに掲載されることへのハードルがあがりました。おすすめに掲載されないとバズりにくい特性のSNSのため、投稿からの流入数は目に見えるように下がっていきました。

その中で挑戦したことが「ライブ配信」でした。最初はOL5人組で配信を開始し、一晩で600名以上のフォロワーを獲得することができました。フォロワー400名弱のアカウントでも、100〜200名が同時接続で視聴してくれていました。投稿するアカウントは多いもののライブ配信アカウントが少なく、おすすめに掲載されており、ユーザーが流入しやすくなったということが大きな点です。

また推測ですが、投稿だけではなくコミュニケーションが取れることを好むユーザーが多い印象でした。そのためコメントも多数いただき、必然的におすすめに掲載されるというループを生み出すことができました。

また視聴者へ直接的に求人訴求をできたことも良かった点です。SNSを活用する中で、動画でのコミュニケーションを取る機会は多くないと思います。Twitterであれば文面上、Instagramは主に投稿した画像や動画、そこへのコメント、DMなどを考えた際に、拡散しながら質問回答ができるスタイルはTikTok特有の機能面だったと感じます。

運用の現在

ありがたいことにエントリー数は400名を超え、採用自体もスムーズに進んでいるため、ライブ配信ではなく、適宜投稿を上げる程度の運用となっております。また投稿より一定数の流入ができているため、以前投稿していた社員ほぼ全員が様々なコンテンツに露出する形で集客を行なっております。

TikTokはどんな層が集客できるのか

こちらに関してはリアステージでの経験上、30代半ばまでの候補者は獲得できる印象でした。業界、職種経験ありの方も一定数いらっしゃったため、求人広告をネットに掲載するよりも効果があったと思っています。とはいえ、転職希望者に限る話ではないことは確かのため、定数・変数と工数との相談だと思います。

求人広告の場合、かける費用に応じて基本は効果が高くなり、リライト工数もさほど多くない(早くて週一)とした際に、流入数に対する変数の部分に限りがあります。TikTokでは、投稿本数、ライブ配信時間、回数など変数が多い分、自社に合うやり方を見つけることで、可能性が広がる手段ではありました。

まとめ

一時期TikTokを行う企業のイメージを毀損するような風潮もありました。(もしかすると今もあるのかもしれません。)しかし、参入企業数は増えていると思います。特に学生や求職者よりイメージの良い業界は反応が良いと思います。例えばエンタメ業界を牽引するavexのビジネスコース職のアカウントや、人気の高い航空業界のJALのアカウントは人気高いと思います。

@avex_businesscourse

@japanairlines_official

ギャップやエンタメ性を求める層向けには先日、本を出版された大京警備保障のアカウントやリソースクリエイションのアカウントなどが、人気を博しています。

@dkykeibi_tokyo

@yuika.hiroshi


しかし自社が行うには?と思う方がいらっしゃれば、2つの方法があると思っています。まず1つ目はSNSに強い「Z世代」を長期インターン生として採用してみることがてだと思います。普段利用しない人が熟考するよりも、普段よりユーザーかつ流行に敏感な世代、かつ各プラットホームごとのモラルを弁えている人材を雇用し、企画してもらうことが企業にとって、良い効果を生むと思います。現在SDGs活動の中でも、若手にビジネスや起業スキルを身につけるといったターゲットがあります。そういった機会を設ける企業努力や長期インターンに裁量を持たせて、働くことを知っていただくことで、今後のタレントプールになります。企業価値を高める効果も相乗することから、長期インターン生(Z世代)の採用は可能性を秘めていると思います。

もう1つは、SNSに強い広告代理店やアカウントコンサルなどへ依頼をすることが最短だと思います。近年広告運用だけではなく、アカウントを育てるといった代理店も増えてきており、企画、撮影、運用、分析を行っていただけるため、自社のリソースがなくとも行うことができます。ただしアカウントが育つとは限らない点と、ナレッジやノウハウが蓄積されない恐れがあることは前もって認識しておきましょう。

 

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