これからどうなる?新卒採用の今後を採用コンサルタントの予想を紹介

はじめに

長年続いてきた就活の一斉スタートの制度が崩れてきたり、メガベンチャーなど大手人気企業が通年採用を始めると言われたり、有名な大学で秋卒業の可能性を示したり、少子化で学生の人数も少なくなっていく中、これからの新卒採用をどうしていくべきか、不安になっている企業も多いかもしれません。

制度改正が頻繁に起こり、ネットの普及でスピードが早まっている中で、これからどうなっていくのか、新卒採用の今後について、採用コンサルタントの予想を紹介していきます。

毎年早期化していく新卒採用

採用コンサルタントの見立てとして、新卒採用は毎年早期化していく傾向は否めません。

早期化していく新卒採用の具体的な例として、「23卒は3年4月ごろから学生は動き出している」こと、「長期インターンからの雇用が増えている」こと、「大手企業も就活解禁以前から学生と接触」していることが挙げられます。

より詳しく状況を確認し、自社の対処策も検討していきましょう。

23卒は3年4月ごろから学生は動き出している

毎年早期化していく新卒採用の傾向として、23卒の場合、大学3年次の4月ごろから学生が動き出しています。

ゼミやサークルなどの先輩たちやネットの口コミで、早くから就活したほうが良いと聞かされているため、年々、そのスピードが加速しているのです。

早く早くと思うほど、準備は大学に入ってすぐに段階からスタートする学生も少なくありません。

ただし、企業側で気を付けておきたいのは、昔は早期=優秀層と呼ばれる学生が多かったのですが、今はすべての学生が動いている点です。

早期から採用開始しても、優秀層を採用できるとは限らない時代になってきました。

そのため、選考の仕組みや採用基準をしっかり定めて臨むことが大切です。

長期インターンからの雇用が増えている

毎年早期化していく新卒採用の傾向として、長期インターンからの雇用が増えている点も見逃せません。

長期インターンに参加する学生が増えてきており、インターンに参加した学生を正社員雇用につなげていく動きが活発化しているのです。

企業にとっては、入社前から業務を行っているため、学生の仕事ぶりや実績、性格や行動パターンなども含め、会社にマッチする人材か、雇いたい人材かの見極めもしやすくなります。

ミスマッチが起こりにくいうえ、入社後の研修も必要なく、新卒でありながら、即戦力として期待できます。

少子化で企業の人材獲得競争も厳しさを増す中、長期インターンからの直接採用は、今後の主流になってくるでしょう。

大手企業も就活解禁以前から学生と接触

毎年早期化していく新卒採用の動きとして、見逃せないのが、大手企業も就活解禁以前から学生と接触していることです。

本来、大学3年次の3月からが解禁ですが、その前から大手企業も学生との接触を図っています。

インターンの開催をはじめ、OB訪問などあらゆる手段を使って接触をしていくため、解禁していないから安心ということはありません。

かつては、ゼミの先輩が会社の費用で後輩と食事をしながらスカウトするような動きもありましたが、今の時代はネットも活用できるので、方法も多様で、よりスピーディーかつダイレクト化しています。

企業の担当者が学生のSNSをチェックしてスカウトメールを送るなど、これまでとは違う手段での青田買いも進んでいるのです。

今後の新卒採用はどうなる

今後の新卒採用はどうなるか気になっている企業の担当者に、最近の傾向の実例をご紹介していきます。

1つ目の実例は「1~2年生の時から優秀な学生の囲い込み開始」が始まっている事例、もう1つは「長期インターン→新卒採用の流れになっていく」という事例です。

これからの新卒採用に向けたヒントにしてください。

1~2年生の時から優秀な学生の囲い込み開始

今後の新卒採用はどうなるかといえば、大学1年生~2年生の時から優秀な学生の囲い込みがスタートすることが予想できます。

OB訪問やインターンなどを活用して大学1~2年生の段階から初期接触を実施し、その後、定期的にイベントなどに参加させて、自社のプライオリティを上げる動きを取っている企業が増えています。

少子化の影響で、どの業界も人出不足であり、大手企業であっても、中途採用を含めて、思うように人材が採用しにくくなっているのが現状です。

企業がグローバルな競争社会の中で生き残り、持続的な成長を遂げていくうえでは、次世代を担う人材の確保は必要不可欠です。

少しでも早くから囲い込みをしていこうと動く企業が、この先も増えていくでしょう。

長期インターン→新卒採用の流れになっていく

今後の新卒採用はどうなるかといえば、最近増えている長期インターン→新卒採用の流れが主流になっていくことが予想されます。

長期インターンを行う場合、大学の1年生~2年生の段階で募集をかけるケースが少なくありません。

早い時期から囲い込みを実施し、外に流さずに自社に雇用することが増えてきているのです。

長期インターンは特に期限を設けず、学生もその企業が気に入れば、スタートした時から卒業まで働き続け、そのまま正社員になるケースも多いです。

もちろん、ミスマッチだと思えば、学生の側から辞めていきますが、自分に職場の雰囲気や社風が合い、仕事も合えば、この企業でいいかなと思うようになります。

企業にとっても、仕事ぶりを見て正社員に採用するか決められるので、入社後のミスマッチが起こらず有利な採用法です。

長期インターンを今から導入しておこう

長期インターンを利用した採用が増えているということは、就活時期の解禁が早まっているとか、学生が大学3年次から就活をスタートしているとかよりも、ずっと早い段階から獲得競争が始まっていることを意味します。

大学1年次から参加できる長期インターンも多いので、獲得競争に勝つためには、今から長期インターンを導入していくのが望まれます。

詳しくは「長期インターン」も参照ください。

まとめ

これから新卒採用がどうなっていくのか、採用コンサルタントの見立てとしては、毎年どんどん早期化していくことが予想されます。

23卒は3年4月ごろから学生は動き出しており、長期インターンからの雇用が増えているのも現実であり、大手企業も就活解禁以前から学生と接触しているからです。

今後の新卒採用の動向として、1~2年生の時から優秀な学生の囲い込みが開始されており、長期インターン→新卒採用の流れになっていくことが予想されるため、長期インターンを今から導入して動きに備えることが大切です。

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