導入前に知っておくべき学生が長期インターンに参加する4つの目的

長期インターンシップとは?

現在導入している会社が増えている「長期インターン」についてご紹介していこうと思います。

長期インターンとは1dayインターンやサマーインターンといった短期のインターンとは違い、3ヶ月以上の就業体験を行うインターンを指します。時給や日給を支給し、実務業務を行っていただきます。

また学生も就活以前に業界に対するより深い理解や、実践的なスキルを獲得できるという観点でアルバイトではなく、長期インターンシップに参加するケースが増えてきています。

長期インターンシップを実施する目的

長期インターンシップを実施する会社において、以下のような目的に分けられます。

  1. 優秀層の確保
  2. リソースの確保
  3. ミスマッチの軽減

それでは一つずつ説明していきましょう。

1. 優秀層の確保

そもそも新卒採用を実施する際に、大学3年生から4年生に対して採用広報を行い集客するのが主流になる中で、長期インターンシップを実施している会社は大学1〜2年生から接触することが可能となります。
特にベンチャー企業や中小企業は、通常の採用手法だとネームバリューなどで集まりにくい性質があることも多いです。その中で長期インターンシップであれば、大学1-2年生よりキャリアを考え興味を持ち、情報収集した上で行動している学生との接触を図ることが可能になります。
また実務を通じて自社の理解の解像度を上げることができ、最終的にそのまま入社されるケースも増えてきております。

2. リソースの確保

長期インターンシップでは、人的なリソースの確保ができます。
アルバイトと違う点でいうと、成果へコミットしてもらうことが可能になります。会社によっては成果物に対してインセンティブを設けていたり、身についたスキルごとに役職を設け業務幅を広げている会社もあります。

新卒採用と違い入社日も各個人と設定することができ、即日で働いてくれるケースもあります。意欲高い若手を雇用でき、時給ではなく成果へコミットするところから取り入れている会社が多くなってきているようです。

3. ミスマッチの軽減、即戦力化

長期インターンとして雇用していた方がそのまま入社になるケースや、承諾者向けにインターンを実施している会社に限りますが、ミスマッチを減少させてくれます。
人・社風など就活生が軸となる言語化しにくい点が、見える化できることが大きいと考えられます。また実務を通じて、働き方や自身のキャリアを明確に持ってもらえることも将来を見据えて意思決定してもらえるので、大きな収穫となるのではないでしょうか。

通常の4月入社とは違い、入社1日目から通常業務として働いてもらえるのも企業側としてはメリットになるでしょう。

学生はどんな目的?

  1. ビジネスマナーや社会に出るための知識獲得
  2. 新たなつながりの獲得
  3. 専門スキルや知識の習得
  4. 選考・入社を検討している

1. ビジネスマナーや社会に出るための知識獲得

実際にインターンシップで就業することで、アルバイトでは経験できないビジネスマナーや事業理解ができることへ期待して参加されるケースです。大きく分けると2つのパターンになります。

  • 興味のある業界や職種を経験してみる
  • やりたいことがわからないためどのようなものなのか知りたい

興味のある業界や職種が決まってる場合は、向き不向きや業界のリアルを知れるという点です。また、就職活動時に有利になる可能性も含めて参加されるようです。

やりたいことがわからない場合は、なんとなく就職活動があることを念頭に置き、時間をかけて色々な職種や会社に挑戦している方もいらっしゃるようです。

2. 新たなつながりの獲得

大学の繋がりだけではなく、会社を通じたコミュニティを獲得したい学生も多いようです。
加えて企業のさまざまな人や顧客、取引先と関わることができるのも、大きなメリットとして参加するようです。
確かに学生時代に様々な知見を得ることで、選択肢を広げることが可能になります。また社会に出た際でも、つながりが活きるという観点で長期インターンへ参加するケースです。

3. 専門スキルや知識の習得

大学で学んでいることをビジネスで活かしたいという方もいれば、未経験で挑戦する方など動機は様々ですが、スキルを身につけたいという意欲が長期インターン生には多いようです。
今後社会に出て役に立つようなスキルや自身の価値を高めるために、実際の業務を通じて汎用性を持たせたいといった思考の方もいらっしゃるようです。

現在の求人は、技術やマーケティング・営業だけではなく、人事や広報といったバックオフィスの業務幅広くあるため、どんなスキルを身につけたいか選べるというのも背景としてあると思います。

4. 選考・入社を検討している

『長期インターンに参加することで、二次選考まで免除されるというのが魅力で応募しました。』や『たくさんの企業がある中でも、仕事を経験できる企業はかなり少ないので、長期インターンを経験できるこの会社のインターンを志望しました。』と、選考免除や希望があれば早期選考を受けれるケースなど、内定を視野に入れて長期インターンに応募することもあります。

まとめ

長期インターンシップを実施する会社の目的は大きく分けると、採用目的・リソース目的二つになるのではないでしょうか。また就活生として市場に出る前段階より接触できるかつ、意欲的な学生である可能性が高いことから取り組みが増えているようです。

稲葉 愛採用コンサルタント

株式会社HR teamの内定者として長期インターンを1年半実施し、同社に入社。インターン生時代から採用コンサルタント業務の部署立ち上げを行い、年間100社以上の採用のコンサルティングを実施。現在は、株式会社HR team全体の法人営業部門の立ち上げを行い、新卒採用だけでなく、インターン、中途採用など多岐にわたる採用に関するコンサルティング業務を行う。

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