今採用でLINEを活用するのが主流?新卒採用でLINEを利用するメリット・デメリット

はじめに

人事部門の方は普段からさまざまな方法で採用活動をしていることでしょう。

その中でLINEを使用して新卒採用する手段をご存じない方も意外といらっしゃるかもしれません。

SNSとしてもはや知らない方はいないかと思いますが、新卒採用に活用するというのは意外性もあるかと思います。

そこで今回は新卒採用でLINEによってを利用するメリット・デメリットについてご紹介いたします。

まだ利用していないという方はぜひ参考にしてみてください。

個人LINEとビジネスアカウントの違い

まずはLINEには個人アカウントとビジネスアカウントがあります。

日頃から連絡手段としてLINEを使用されている方は、個人アカウントを使用していることになります。

個人アカウントとは別にビジネス専用のアカウントが存在しているのです。

そのこと自体をはじめて知ったという方もいらっしゃるかもしれません。

ビジネスアカウントはその名のとおり、ビジネスで活用するためのアカウントです。

まずは個人アカウントとビジネスアカウントの違いについて知る必要があります。

それぞれの特徴やメリット、デメリットについても確認しましょう。

個人のLINE

個人のLINEですが、プライベートで使用するアカウントです。

通常LINEを使用される方は個人アカウントで使用していることになります。

これまでにLINEを使用している方は十分メリットなどを感じていることでしょう。

しかし、気がついていないメリットやデメリットがあるのです。

非常に便利なLINEも完璧というわけではありません。

メリットとデメリットを整理してみましょう。

もしもまだLINEを使用していない方は参考にしてみてください。

メリット

個人アカウントのLINEですが、メリットとして代表的なものが2つあげられます。

普段使用している中で気がついていらっしゃる方もいるかも知れません。

日本においてLINEは必須ツールといえるほど普及しています。

他のSNSとの比較という意味でも、今一度LINEのメリットを再認識してみましょう。

導入が簡単

LINEの最大のメリットは簡単に導入できることです。

画面の指示に従って操作するだけで、ものの数分で利用開始できるほど簡単なのです。

具体的には、スマートフォンの場合まず、アプリをインストールするところから始まります。

インストール後、起動すればログインと新規登録で使用開始できます。

はじめてであれば新規登録ボタンをタップしましょう。

スマートフォンの電話番号を入力します。

すぐにSMSで認証番号が届くので、入力しましょう。

認証完了後、LINEで使用するアカウント名とアイコン画像を設定します。

続いてパスワードを設定し、年齢認証などを済ませるだけで完了です。

たったこれだけの操作で使用開始できるのは大きなメリットといえます。

グループ作成が容易

LINEでのメッセージは、登録した友だちとやり取りする仕組みです。

まずは電話番号やQRコードなどで友だち登録をすることでメッセージのやり取りができます。

その場合は1対1でのやり取りとなりますが、それとは別にグループ機能があります。

グループ機能は複数名でのチャットが可能となる機能です。

任意のグループを自由に作成できるので、必要に応じて活用されている方も多いのではないでしょうか。

作成方法はとても簡単です。

アプリ内「友だち」からグループ作成をタップします。

参加メンバーの選択画面になりますので、グループに追加したい友だちを選択します。

最後にグループ名を入力し、作成ボタンをタップすれば完了です。

デメリット

とても便利なLINEですが、デメリットもあります。

採用に使用するうえでデメリットになる部分を2つあげてみました。

プライベートのやり取りではあまり気にならない部分ですが、採用活動に使用するのであれば別です。

企業の採用担当として志願者とのやり取りをすることになりますので、メリット以上に注意するべきポイントです。

採用をするうえでそれがどの程度影響するのかを考えてみてはいかがでしょうか。

個人情報保護的に難しい

LINEの性質上、やり取りをするためには友だち登録が必須です。

プライベートであれば特に問題にはなりませんが、企業と個人とのやり取りになると少し話が変わってきます。

LINEアカウントは個人情報に該当します。

個人情報の取得・取り扱いが問題となる可能性もあるのです。

企業によってはリスク回避のため、事前に書面など何かしらの方法で同意を得ておく必要があるかもしれません。

もう1つ、友だち登録が拒否される可能性も考えられます。

いくら就活をしてい学生といえど、個人のLINEアカウントを企業に知らせるのは抵抗がある学生も少なくありません。

メールや電話であればまだしも、LINEアカウントのようにプライベートと密接に関わっているツールのアカウントはビジネスとは分けたい学生が多いのです。

見落としが増える

もう1つのデメリットですが、メッセージの見落としが増えてしまうことです。

実際に採用活動で使用したとします。

そうなると多くの志願者と並行してやり取りをすることになるでしょう。

確認しなければならないメッセージが増えるので、対応するのも簡単ではありません。

それ以上に、友人などからのメッセージと混同してしまう恐れがあるのです。

プライベートのメッセージと採用活動のメッセージが同じ一覧画面に表示されますので、ついつい見落としてしまうかもしれません。

もちろん業務ですので、見落としてしまうことは許されないのです。

しかし、個人アカウントですと普段からLINEを頻繁に利用している方ほど埋もれてしまいやすい点は否めません。

ビジネスアカウント

ビジネスアカウントはLINEが提供しているビジネスに特化したタイプのアカウントです。

有料サービスなのですが、活用できればビジネスで役立つサービスとなっています。

個人だと利用する機会はないかと思いますが、採用活動において便利な機能が用意されています。

個人アカウントと比べてどういった違いがあるのかご存じないという方も多いでしょう。

メリットとデメリットによって個人アカウントとの違いを感じていただけるのではないでしょうか。

メリット

ビジネスアカウントのメリットは企業が使用することを想定している点があげられます。

個人アカウントではできないこともビジネスアカウントであれば可能となります。

採用活動のように、多くのユーザーとやり取りが発生する場合は特にメリットを感じられるでしょう。

これからはじめてビジネスアカウントを利用しようとお考えの方にとっては、メリットは重要なポイントになるかと思います。

想定と合っているかどうかの答え合わせも含めて確認してみましょう。

メニューに設定が可能

LINEのビジネスアカウントには「リッチメニュー」という機能があります。

通常メッセージのやり取りをするトーク画面では、双方の送信したメッセージが表示され画面下には入力するためのキーボードなどが配置されます。

このリッチメニューはそのトーク画面の下部に表示できるメニュー機能なのです。

たとえばレストランのビジネスアカウントでは、予約やメニュー、クーポンや店舗一覧などの情報をメニューとしてタイル表示することが可能となります。

企業側がユーザーにとって便利と思う機能をメニューとして配置して、アカウントの価値を高めたりユーザーの誘導をしたりするのに最適です。

採用に関してもお問い合わせや企業情報などをメニュー化すると便利ではないでしょうか。

一括でユーザー全員のやり取りが把握可能

もう1つのメリットはやり取りしているユーザー全員のやり取りを一括で把握できる点です。

個人アカウントの場合にはログインしている端末からしかチャットでのやり取りが確認できません。

採用活動は担当者が担うことになるかと思いますが、担当者でしか確認できないのはチームとして不便な部分になるでしょう。

その点LINEのビジネスアカウントであれば、管理者を追加すれば、複数名でのアカウント管理や運用が可能となります。

採用活動で使用した際に、すべてのユーザーとのやり取りを一元管理することが可能となるのです。

これはビジネスアカウントでなければできない機能となりますので、大きなメリットとなるのではないでしょうか。

デメリット

ビジネス専用として提供されているビジネスアカウントですが、少なからずデメリットも存在しています。

しかし、採用活動に関してデメリットになるかどうかは企業によっても異なることでしょう。

デメリットを含めても、個人アカウントよりビジネスアカウントのほうが便利かどうかについても比較してみましょう。

ノートが作成できない

LINEの機能の1つに「ノート」というものがあります。

ビジネスアカウントでこのノート機能は使用できません。

LINEはチャット形式でやり取りをする仕組みです。

たとえば何かしらの情報などをメッセージで送ったとしても、やり取りをするうちに情報が流れてしまいます。

そこでノート機能を活用すれば、情報をまとめることが可能となるのです。

いわゆる掲示板のような機能です。

メッセージだけでなく画像なども投稿できるので、情報を共有したりそれに対するコメントなど反応を見たりするという活用方法となります。

この機能がビジネスアカウントでは利用できないのですが、採用活動において特に大きな支障は出ない可能性もあります。

ユーザーとのやり取りがメインになるので、それほど重要でもないかもしれません。

ユーザーから連絡がこないとやり取りの開始ができない

これは個人アカウントと比べて決定的に異なる部分です。

個人アカウントでは、友だち追加したユーザーと双方がメッセージを送れるので、どちらからでもやり取りを開始できます。

一方ビジネスアカウントでは、ユーザーから連絡がなければやり取りを開始できません。

つまり、企業側から最初のメッセージを送れないのです。

採用活動においては、応募者側からまず連絡をしてもらう必要があります。

応募者から最初にメッセージを送信してもらうフローにすれば問題はないかもしれませんが、うっかり連絡を忘れる応募者が出てきた場合にアクションを起こすのが難しくなってしまいます。

応募者側からやり取りを始めてもらうように促すことが重要です。

こんなツールもあるよ

LINEのビジネスアカウントでは、それ単体でも便利な機能があるものの、外部ツールと連携することでより便利になります。

たとえば「Liny」というツールは、運用効果を最大限にすることが可能なマーケティングツールです。

やり取りの中からユーザーごとの好みなどの傾向を収集・管理することによってより効果的なマーケティングが可能となります。

そのほかにも「MicoCloud」というツールも存在します。

効果的にビジネスアカウントを活用するためには、フローやKPI設定の提案などが不可欠です。

ビジネスアカウントだけでは望んでいた効果が得られない場合に活用すると効果的になります。

ツール導入すればいいことは多いけれど初期設計が大変

便利ツールは非常に役立つものではありますが、初期設計がとても大変です。

まずはやりたいこと、利用する目的を明確にしなければなりません。

何らかの成果を求めて利用しているはずです。

目的を明確にしたうえで数値的な設定をすることになります。

それ以前にやりたいことがそもそも実装可能かどうかも重要なポイントになるので、事前の確認をしなければなりません。

ツールの効果を実感するためには初期設定の精度がすべてといっても過言ではありません。

初期設定が曖昧であったり、十分でなかったりすれば、せっかくのツールも有効活用できない可能性もあるのです。

設定項目を洗い出したうえで、正確に設定するのは想像以上に大変な作業です。

リソースがない場合は外部委託したほうがよい

初期設定や運用をするためにはリソースが必要となります。

しかし多くの場合、人事部門ではLINEのビジネスアカウントを運用するための人材を用意していないことでしょう。

新たに業務としてプラスする方法もありますが、片手間でできるようなことではありませんし、真剣に取り組まなければなりません。

そうなるとメインの採用活動に支障をきたしてしまう恐れがあります。

採用をするために導入したツールのせいで採用活動が滞ってしまえば、本末転倒です。

社内にリソースがない場合は、思い切って外部委託するというのも1つの手です。

外部委託によるコストの増加は気になりますが、委託した分だけ安心しておまかせできます。

まとめ

LINEというツールの導入は採用活動における選択肢の1つです。

これまでとは違った形で効率的な採用活動を進めたい場合にはぜひ導入してみてはいかがでしょうか。

まずは個人アカウントで始めるのでもかまいませんが、企業として使用する以上ビジネスアカウントの利用をおすすめします。

メールや電話にはない利便性がありますので、LINEを活用することによって効率的で低コストの採用を実現しましょう。

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