@sanwakotsu皆様の真似してのせたらお腹に乗ってしまったなーあらららら##sdgsクリエイターズグランプリ ##fyp ##毎日tiktok ##踊るおじさん ##三和交通♬ オリジナル楽曲 – 三和交通@TAXI会社
今回はYoutubeやTikTokなど、新しいチャネルへ挑戦し続け広報活動を尽力されている三和交通株式会社 吉田さんに、広報・採用広報について色々とお伺いさせていただきました!
三和交通株式会社とは?
神奈川県を中心に地域密着型のタクシー・配送業を行っている会社です。従来の業界常識を超え変わった取り組みを実施し注目を集めております。またカスタマーサービスへもかなり力を入れており、横浜市内No. 1と表彰されるほど選ばれる接客を徹底しております。
インタビュー協力者
吉田建一
前職は保育士と全く業界の違うジョブチェンジを行い、三和交通株式会社へのきっかけは口コミサイトを見た際に、他社と比べて圧倒的に高い評価という観点より、入社を決意。入社当初は現場職として従事し、現在では採用・人事業務全般を行う。
採用広報とは?
採用広報とは、企業が求める人材に自社を就職先・転職先として認知・検討してもらうための広報活動です。
説明会やイベント出展など、昔ながらの方法に加え、現在ではオンライン説明会が行われるなどWeb上での情報発信が主流です。
多くの企業が、コーポレートや製品、サービスに関する情報発信を行う「企業広報」を行っていますが、なかでも特に求職者をターゲットとした広報活動が「採用広報」となります。
近年では採用広報に特化したツールやSNSなどを用いて、求職者へ認知を高める活動を実施している会社も増えてきております。
また採用広報のメリットとしては、潜在的な求職者への認知を獲得すること以外にも有効的だと考えられ、選考中や最終意思決定で迷われている方へ会社の情報を多く開示することで、信頼性を高めたり、選考意向を高める効果もあります。新しい採用活動の取り組みとして、候補者体験(CX)を高めるための活動を注力している会社もあります。
三和交通流の広報目的とは?
まず目的は2つ。
- お客様(利用者)の増加
- 採用
特に採用において、広報活動を強化された背景としては高齢化に伴った若手人材の確保を目指しております。タクシー業界では、東京都平均59歳、全国平均60歳前後と業界自体高齢化が進んでいると思います。
若い人材を雇用し今後も継続的にサービスを提供するには若い力が必ず必要となるため、新卒や若手の方に知ってもらう施策を考えることを行っております。
実際に広報施策のおかげもあり、弊社の平均年齢は45-6歳と業界の中ではとても低い水準の組織となり、毎年若手の採用ができております。
広報施策は?
広報施策は色々とやっておりますが、弊社の認知度を高めた施策は2つあります。
1つは、心霊スポット巡礼ツアーです。
これは弊社代表の思いつきから始まりました。当初社内では反対意見も多い中、2015年に試しにやってみようとやったところ、予約が殺到し、また意外性のある取り組みでメディアへも露出することができました。
現在では1000件以上の応募が来ており、当選倍率は33倍と夏の名物イベントへと成長いたしました。
ニコニコ動画で生放送を配信するなどもしており、応募者へ楽しんでもらう施策は様々に用意しております。
実際に心霊スポット巡礼ツアーを知ったきっかけで、弊社を知っていただき、ご入社に至ったケースもあります!実際に聞いたことあるというところから、興味を持っていただきご利用いただいた際のサービス・接客へ好意を持っていただけていることも、一つの強みだと思っております。
2つ目は、TikTokです。
最近ではかなり取り上げていただいており、現在では11万人以上の方にフォローいただいております。TikTokの始まりは、役員が個人でアカウントを持っていたことから会社で行うようになり、当初は企業アカウントでやっていない中、挑戦した結果だと思っています。
YouTubeやTikTokは、事業とは関係のないエンタメ性のある企画をあげることもあれば、営業所紹介など交えながら投稿することによって、企画などで惹きつけつつ、どんな会社なのかもしっかり発信して認識してもらっています。
広報ネタや企画のペースは?
月に2−3個の企画を走らせています!
例えばサービス向上させるために、下記のような施策を考えサービス展開しております。
- タートルタクシー
- 陣痛119番
- ペットタクシー
- タクシーイーツ
タートルタクシーでは、急ぎで利用するお客様が多いと思っていましたが、アンケートを取ったところ意外とそうでもないことが判明し、ゆっくりと移動時間を過ごしたい人向けに「ボタン」を設置いたしました。ペットタクシーは、ワンちゃん・ネコちゃん・小動物等と一緒にご乗車いただけるペット専用のタクシーサービスで、お困りの時にはペットだけお預かりすることも可能なサービスとなります。
タクシーイーツは、コロナ禍の新しい生活様式に一つとして、タクシー事業者による食料・飲料に係る配送が実現し、弊社では施行日には実装できる体制を整えたりなど、固定概念を取っ払いお客様が求めているニーズをサービス化したことで、話題に上がることができました。
SNSなど新しい取り組みに関しても、なんでも取り組んでみることが大事だと思っています。YouTubeやTikTokを始めた当初も、こんなに反響いただけるとは思っていませんでした。ただ継続していく中で、動画が伸びたりファンが増えていったのかもしれません。
また毎年エイプリルフールは、数ヶ月企画したものを発信するといったイベント毎に合わせた、ネタも作っています。今年でいうと「映画化」という冗談をネタに動画を作成したりしていました。
周りからは「三和さんだったらやりかねないね!」と信じてくださる方もいて、面白さや興味を持っていただけたんじゃないかと思っています。
またタクシーの廃材を再利用し、タクシーロボットを作成したこともあります!トランスフォーマーを扱っているタカラトミーさんから「三和プライム」という名前をいただき、公認していただいたこともあります!
ただ私達が大事にしていることは、こういったエンタメ性であったり、業界の型にはまらないことを発信することだけではないのです。
広報をする上で1番大事なこと
これまでに今までの施策や発信する内容をお伝えしましたが、やはり一番大事にしていることは「カスタマーサービス」です。私達三和交通では、他社でも厳しいと声が上がるほど、接客やサービスの質にこだわっています。
その証拠にリピート乗車率が高い点や、横浜No.1と称される実績を上げてまいりました。
実際にサービスを受けて弊社のファンになっていただき、入社の動機に至った方もいらっしゃいます。ただ知ってもらうためにエンターテイメント性を行うのではなく、サービス・接客の教育を受けて育った社員がいるその基盤の上だからこそ、少し風変わりなコンテンツを発信することができると思っています。
もともとご利用いただいたお客様であれば、弊社のサービスを知っていただく中で広報を通じて意外な一面を知っていただけると思いますし、広報を通じて知っていた方が、今後選んで利用しファンになってくれるかもしれません。
本末転倒にならないよう地域密着型でファンを増やし、業績や採用へつないでいきたいと思います。
まとめ
to Cの採用広報においては、ユーザーとしての体験が入社動機形成に繋がることも多いため、まずはユーザーへの認知を獲得することが有効的である可能性を感じました。
またインパクトのある企画やネタも大事ではありますが、まずはサービス(プロダクト)の品質担保が前提となると思います。まずは自社の理解を高め、発信する情報を選定していくことが大事です。
加えて色々と挑戦し、何が自社にフィットするか。トライアンドエラーを繰り返し、チャネルごとに発信する内容を変化させていくことも走り出す中で取り入れられる内容でした!
採用広報について何から始めればいいのか…悩まれてる担当者の方もいらっしゃるかと思いますので
- 自社の情報・サービス自体の理解度を上げる
- 発信する情報を整理する
- 可能性のありそうなツールは片っ端から挑戦してみる
この3点を押さえて、走っていただければと思います!
三和交通株式会社 吉田さん、ありがとうございました!