現在注目されている採用ツール”Wantedly”を活用して新卒採用は可能なのか?

コロナウイルスの感染拡大に伴い、オンライン化が普及した採用活動ですが、集客力が向上したという企業もあれば、マッチングの精度が下がったという企業など、オンラインの影響は良くも悪くも出てきております。

特にリアルでない分、非言語情報が伝わりにくいことや面接にて本質が見えづらいこと、そして最終的に候補者に選ばれないことなど、今までにない課題を抱える企業は増えたように感じます。

今回はオンライン化に伴い、注目されている採用広報の中でWantedlyと新卒採用の組み合わせについてご紹介していこうと思います。

Wantedly Visitとは?

引用:https://wantedlyinc.com/ja/products

Wantedlyは「はたらく」を面白くするビジネスSNSです。 運命のチームや仕事に出会えたり、人脈の構築や管理、 ビジネスの情報収集に活用されています。

“はたらくを面白く”
有名企業やベンチャー、スタートアップ企業、気になるオフィスに話を聞きにいこう。
キラっと光るシゴトやプロジェクト、会社を見つけてエントリーしましょう。知り合いのつながりが分かって安心です。
プロフィールを充実させることで、採用担当者から直接オフィス訪問の招待が来るかもしれません。

Wantedly Visitの特徴

ビジネスSNSのため、通常の採用ツールと違い「給与」などの明記はせず、ビジョンやカルチャーを発信し、マッチングできるサービスです。ストーリーと募集記事、ミートアップ3種類を掲載できます。

ストーリー

ストーリーではブログ記事のように利用でき、社員紹介や会社の表彰式や総会、社外イベントなど、会社の雰囲気がわかるような記事の投稿が可能になります。

自社の採用サイトに入れ込むとなると、工数やコストがかかる上に、自社を認知している候補者が大半となりますが、採用プラットフォームとなっているため、人やカルチャーの部分からまだ知らない候補者に対して、リーチすることが可能となります。

募集記事

募集記事では、採用しているポジションや期待する仕事内容などを記載し、実際にエントリーに繋げます。中途・新卒に限らず、長期インターンやアルバイトの募集を出すことが可能となります。

候補者の方が希望する職種や雇用形態をセグメントし、興味を持った方がストーリーを見た上で、自社を判断していただけるためマッチング度を高める相乗効果があります。

ミートアップ

「 選考 」を目的とせず、会社に興味を持っている人や特定の興味・関心を持った人が集まり、ディスカッションや意見交換をする「 コミュニティ参加者 」を募ることが目的です。そのため自社を知っていただくこともそうですが、セミナー開催や交流会を催すことで、つながりを作ることが可能となります。

新卒採用は可能なのか?

結論、新卒採用は可能です。Wantedlyは給与などの条件ではなく、やりがいで企業と求職者がマッチングできるため新卒採用との親和性は非常に高いと言えるでしょう。

社会人歴がない分、業務内容や給与面だけではなく会社の理念や価値観、人社風の部分が意思決定の要素に繋がったり、志望度を醸成する大きな要因になります。

Wantedlyではカルチャーや人をコンテンツとし発信することが可能となるため、母集団形成段階でも選考段階でも、自社を知ってもらうツールとして利用が可能となります。

新卒採用における課題

新卒で入社いただいたものの早期離職へ課題を感じる企業も多いのではないでしょうか?コロナ禍でオンライン化が進み、より一層会社への理解を深めてもらうことが難しくなりました。離職理由を知り、事前に防ぐことが大事になります。

BizHitsの「 新卒1年目の転職理由ランキング」の調査結果をもとに、若手社員の離職理由を上位3つご紹介してまいります。

1位 人間関係が悪い

第1位は人間関係です。この人間関係とは、上司や同期、同僚だけではなく取引先など関わる人たちにおける関係が良くないことを述べています。

セクハラ・パワハラだけではなくコミュニケーションエラーや無視といったケースもあるようです。一概に転職者が悪いというわけではないことが事実です。

2位 長時間労働・休日への不満

長時間労働及び業務過多や、それに伴い休日出勤などから、体調不良・精神的な不調を挙げる方が多いようです。前述した通り、新卒市場が激化し求人票や説明会などでの回答と現場において差異が起こるケースや、総合職などの採用において配属部署によって業務量や繁忙期・閑散期などが異なり、伝えられていた内容と異なるなどが起こっている可能性があります。

ここに付随すると、例えば有休消化率や福利厚生など表面上の制度と、実態が異なるなどの理由も4位に上がっております。会社や現場を理解してもらい入社を促す必要は、新卒採用市場における課題でしょう。

3位 仕事内容が合わない

そもそも配属先が違うというケースもあれば、実際に仕事をした中で違いを感じたり、目標やノルマがつらいという理由から、早期離職をするケースが3位となりました。

自己理解不足とも捉えられますが、社内でジョブローテーションや人事異動など、タレントマネジメントができる範囲かと思います。理由はともあれ、自社の社内体制やスタンスを見直すきっかけにしていくことで、今後のミスマッチに対する防止策になるでしょう。

Wantedlyを活用した採用戦略を立てよう

Wantedlyを利用した採用戦略として、どのようにマッチングしていくことが可能かご紹介していきたいと思います。

ストーリー記事で自社の内部を公開

興味を持っていただくポイントとしてストーリー記事を更新することが重要になります。ストーリー記事では自社社員の紹介や、職種別の1日のスケジュール、会社でのイベントレポートなど自由度高く更新できることが特徴です。

早期離職にある「人間関係が悪い」「仕事内容が合わない」この2点を事前に見える化することによって、ミスマッチを減らすことに繋がります。

またオンライン化したからこそ、ネット上での情報量を増やすことによってリアル感じていただけない部分を補うことが可能となります。採用広報として、テーマを決めていきましょう。

長期インターンの採用

新卒採用市場は年々変わり、通年採用や早期採用などスケジュールの変化が起きております。企業としても、接点を持つタイミングや選考を行うタイミングが早まってきております。より意欲的な人材を採用するという観点で、大学1年生から長期インターンという形で採用することで、知名度を高めたり自社ブランディング、そして採用に繋げている企業が増加しております。

実際に社員同様に働いてもらうことで、自社の内部を知ってもらいそのまま入社に繋げるとことで、ミスマッチを軽減させることが可能となります。

Wantedlyでは長期インターンの採用も可能となるため、大学1年生から自社を知っていただくきっかけになります。

Wantedlyをうまく運用するには?

採用広報、スカウト機能のあるWantedlyですが、うまく運用するにはどのように進めていくことが重要かご紹介していきます。

社員より協力を得る

インタビューや社員紹介などを行うにあたって、社員からの協力を得なければ進みません。人事、採用担当、広報担当として社員とのリレーションシップを日々行い、取材や撮影のアポイントを取得していきましょう。

現場メンバーから理解を得ることはもちろん、経営陣も露出してもらうことで、人の部分で差別化を図っていきましょう。

またストーリーや募集記事をシェアしていただくことで、より多くの方へ拡散し知っていただくことができるため、取材だけではなくSNSとしての機能を活用し、採用活動へ繋げていきましょう。

発信するテーマを決める

ストーリー記事ではブログのように活用できますが、発信するテーマや内容に一貫性を持たせることが大事です。ユーザー視点を持ち、どのような内容を更新するかで興味を持ってもらいやすくなります。

週や月毎にPVランキングがあるため、どのような内容が注目されているのか分析し、興味を持ってもらいやすいネタを考えていきましょう。

リソースの確保

定期的に更新することが大切なのがWantedlyです。そのため取材、記事作成、公開、更新などを行うためのリソースが必要です。運用ができない企業において、1番多い課題がリソース問題です。導入前であれば、誰が担当しどのくらいのペースで更新するかのKPIを設定し、スタートすることが重要になります。

リソース確保が難しい企業であれば、運用代行を検討し将来的に内製化をすることもおすすめです。もしリソース面で懸念されている方であれば、当社リアステージが運営する「採用広報の内製化サービス ジョブコミットリクルーティング」をご検討ください。

採用広報の戦略から入社後の定着・活躍まで内製化サポートサービス | ジョブコミットリクルーティングとは?

まとめ

Wantedlyでの採用活動に関することをご紹介させていただきました。実際に当社では月150エントリー、トータル35名以上の採用することでき、採用コストは1/10まで下げることができました。

活用方法や採用ターゲットによっては効果を実感することが可能です。今後採用活動において広報活動やマーケティングの強さが採用強者になるため、ぜひご検討ください。

稲葉 愛採用コンサルタント

株式会社HR teamの内定者として長期インターンを1年半実施し、同社に入社。インターン生時代から採用コンサルタント業務の部署立ち上げを行い、年間100社以上の採用のコンサルティングを実施。現在は、株式会社HR team全体の法人営業部門の立ち上げを行い、新卒採用だけでなく、インターン、中途採用など多岐にわたる採用に関するコンサルティング業務を行う。

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