【新卒採用とは?】メリット・デメリットを7つの観点でご紹介

会社や事業をスケールさせていくために、新卒採用を検討される企業は多いでしょう。特に若手や新卒のように、今後会社を担う働き手は少子高齢化に伴い減少傾向にあります。

とはいえ受け入れ態勢や教育などにおいて、環境が整備されておらず採用活動に踏ん切りがつかない方もいらっしゃるかと思います。

今回は新卒採用へ着手していない企業の方向けに、メリット・デメリットをご紹介してまいります。

新卒採用とは?

会社を継続するには採用活動は切っても切れない重要なポジションです。今回は新卒採用についてご紹介していきたいと思います。

定義としては

それまで学生だった新卒社会人を従業員として採用すること。
主に正社員として雇用することを指します。

新卒採用と中途採用の違い

詳しい新卒採用についてお話する前に、比較されることの多い中途採用との違いについてご紹介していきます。

ポテンシャル採用か即戦力の違い

新卒採用は「ポテンシャル採用」と言われ、学生の将来性を元に採用を決めますが、中途採用は「即戦力」を採用するときによく利用され、主に経験やスキルなどから必要なポジションを選定して人材を採用することが多いです。

第二新卒は新卒採用と中途採用の中間的役割

また、最近では第二新卒(新卒入社より3年以内での退職者)と言う枠組みもでき、求職者の種類は多様化してます。

第二新卒採用は、社会人としてのマナーや教育は一通りインプットしており、新卒採用よりも、業務へ移行するのが早いと言われているため、即戦力とは言わないもののビジネスの基本を身につけた方を採用したい企業様がよく実施されています。

第二新卒についてはこちらで詳しく説明してますので、ぜひ参考にしてください!

第二新卒の採用を検討している企業様!第二新卒のリアルなメリット・デメリットを紹介します

 

採用するまでの期間

また、採用し入社するまでの期間にも違いがあります。

新卒採用はスタート時期によりますが、通例であれば3月にスタートし翌年4月の入社日まで、フォローや研修制度の策定など約1年かかります。

しかし中途のスポット採用であれば、1ヶ月以内に採用活動が終了し、その月の間に入社する場合もあります。

こういった観点で、大きな違いがあるといえるでしょう。

採用コストの違い

よく比較される採用コストの違いですが、金額だけ見ると大きくことなりますが、市場感的に言うと「年収の30%前後」と考えることが多く、新卒採用と中途採用ではそこまで変わりはないです。

このように、新卒採用と中途採用では様々な違いはありますが、将来性を考えた場合は「新卒採用」を、即戦力を採用したい場合は「中途採用」を選ぶようにしていただければと思います。

新卒採用のメリット

ここまでですと、手間隙かかる採用活動のイメージがあると思いますが、新卒採用ならではのメリットをご説明していきます。

  1. 方針や文化などが浸透しやすい
  2. 一括で教育ができる
  3. 組織の活性化が見込める
  4. 幹部やリーダー候補として経験を積んでもらえる

大きく分けるとこの4つになります。1つずつ詳しく紹介していきます。

1. 方針や文化などが浸透しやすい

社会経験がなく真っ新な状態であることが大きな特徴となります。
そのため会社の文化や方針などを吸収し、継承していく可能性が高まります。特に中途入社との違いは、前職や他社と比較することが少ないです。

個人差はありますが、苦労した就職活動で選んだ会社ということで、熱量高く取り組み、会社のミッション・ビジョン・バリューなどや理念を体現しようと、色濃く育てることができます。

2. 一括で研修・教育ができる

他の採用手法だと、入社日のズレなどで研修や教育時期にバラつきができるため、研修も兼任している人事の方であれば、スケジュールが流動的になりやすく業務の選択と集中が難しくなります。

しかし新卒採用では、基本的には4月頭に入社式を経て就業するケースが多く、スケジュールを立てやすい上に一括で研修を行えることでリソース不足を解消できるのが特徴です。

また研修を通じて、新入社員ご自身が向いている・興味がある仕事を見つけられるのと同時に、会社として適正を見ることができるのも一つの利点になります。

3. 組織の活性化が見込める

若手ならではの視点や新たな価値観を持つ人材のアイデアが入ることになるため、従来とは異なる成長が期待できます。

加えて既存社員の成長に繋がるという利点があります。
後輩社員が入社することによって、先輩社員が教えることも多く、会社によってはOJTという形で現場社員が育てることもあります。教えるというのはインプットした範囲に狭まってしまうため、ご自身を成長させ会社を成長させるという好循環が生まれやすくなります。

また人によっては、後輩を育てるということで程よい責任感を持つことによりモチベーションを向上させる効果もあります。

4. 幹部やリーダー候補として経験を積んでもらえる

会社によってはジョブローテションにより会社全体を知ってもらったり、転勤を経ていろんな視点で会社や事業を理解してもらうことができます。

特に実績やスキル等を考慮し限定した職種で採用ではなく、総合職として様々な経験を積んでもらいやすい職種で採用するケースが多いようです。カルチャーマッチしながら、経験を積んでもらい将来は管理職や幹部候補して経営に携わることを想定し、採用活動する会社も少なくないです。

また中小企業では中間層がいないケースもあり、技術の継承や企業存続を目的とし新卒採用することも増えてきているようです。

新卒採用のデメリット

組織の活性化や会社存続・拡大では、新卒採用のメリットが十分に発揮されますが、考えておくべきデメリットもご紹介してまいります。

  1. 応募から選考、内定までの選考プロセスの複雑化、入社までの長期化
  2. 入社後にイメージと違ったというミスマッチが起きる可能性がある
  3. 一から育てるため、教育コストがかかる

1. 応募から選考、内定までの選考プロセスの複雑化、入社までの長期化

現在の採用活動では夏から職業体験やインターンシップを実施し、3月以降に説明会・面接、そして内定出し、また翌年4月に入社するフローが主流となっております。要は実際に入社するまでに1年半以上かかるケースも多く、工数がかかるという実態があります。

また近年では通年採用というスタイルの会社も増えてきております。超高齢化社会が進み、新卒となる人口も減り、年によって採用市場の変化もあるため都度施策を検討していかなければならず、採用難易度も高くなってきております。

2. 入社後にイメージと違ったというミスマッチが起きる可能性がある

就労経験がないため業務や仕事へイメージを持って入社することもあり、実務経験をし始めた際に、ご自身が想像していたものとは違うという理由で退職になることも少なくないです。加えて思うような結果が出ないや就業後に不得意だと感じることもあります。

また会社側が離脱や志望度を上げるため説明会時に良い情報や誇張した内容を伝え、実態と異なる解釈で入社し数ヶ月で離職という方も実際にいるようです。

3. 一から育てるため、教育コストがかかる

基礎となる部分から教えなければならないのが新卒採用の特徴です。名刺交換やメール作成、電話応対など社会人マナーから、実際のお仕事内容まで教育する幅が広く、また1人前となり投資コストを回収するまでに時間を要するため、長い目をもって育てなければなりません。

その間の離職というケースも想定し、教育・研修だけではなくフォローやイベントなども行うため工数とコストがかかります。

第二新卒の採用を検討している企業様!第二新卒のリアルなメリット・デメリットを紹介します

 

まとめ

メリット

  1. 方針や文化などが浸透しやすい
  2. 一括で教育ができる
  3. 組織の活性化が見込める
  4. 幹部やリーダー候補として経験を積んでもらえる

デメリット

  1. 応募から選考、内定までの選考プロセスの複雑化、入社までの長期化
  2. 入社後にイメージと違ったというミスマッチが起きる可能性がある
  3. 一から育てるため、教育コストがかかる

採用活動においてメリット・デメリットを比較いただき、今後の参考にしていただければと思います。

採用する目的は必要?現役採用コンサルタントが語る採用成功のために必要な採用する目的の考え方

 

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