今回は採用手法の中でも注目されている「Twitterを活用した採用方法」をご紹介して参ります。今までの採用手法以外で何か取り組みたい企業やご担当の方必見となります。
SNS採用とは?
ソーシャルリクルーティングとも呼ばれており、LINEやTwitter・Instagram・YouTubeなどが代表例と言えるでしょう。世間が娯楽として利用するアプリを通じて、採用広報及び採用活動を行うことを指します。
SNS採用が注目されている理由
Twitterを含むSNSでの採用活動が注目されているのかというと、候補者の世代に深く関係しております。
現在の20代前後の候補者は「デジタルネイティブ世代」と言われ、生後よりインターネットが普及しており、情報量の多い中で取捨選択することを求められてきました。GoogleやYahoo!といった検索エンジンを利用し、調べることはもちろん友人や家族との繋がりをSNSを通じて行ってきている世代です。
また「デジタルネイティブ世代」の特徴は、公の情報よりもクチコミや友人や知人からの評価を選ぶ傾向にあります。簡単にいうと、情報源がご自身の信頼できるものかどうかが一つ判断基準と言えるでしょう。
そのためインフルエンサーのように、一般人の中でも影響力を持った人たちが注目されたり購買行動に繋がる理由は、ご自身が信頼をおける情報源となっているからではないでしょうか。また広告のようにマス向けのものよりも、ターゲットを絞り一人一人に合わせ訴求する方が効果が高いのも、ニーズが多様化していることが考えられます。
情報収集を行うプラットフォームとして利用されているSNSに参画することによって、ネームバリューがなくとも知名度を獲得できる可能性が高まり、顕在層だけではなく潜在層まで訴求できることが見込めます。
Twitterの基本機能
Twitter採用について知る前に、Twitterの機能について知っておきましょう。
ツイート
140文字以内で文章を投稿すること。「つぶやく」ともいわれています。
画像や動画、URLなどを記載することも可能となります。
フォロー
ユーザーを自分のアカウントに表示する機能。フォローすると、フォローした人のツイートをいつでも見ることができるようになります。
フォロワー
あなたを登録(フォロー)してくれている人のこと。フォローされると、フォローしてくれている人があなたのツイートをいつでも見ることができるようになります。
タイムライン
あなた専用のツイート表示画面です。自分のツイートやフォローしている人のツイートが表示されます。
リプライ
他のユーザーが投稿したツイートに返事をすること。
リツイート
他のユーザーが投稿したツイートを「再(Re)投稿(tweet)」すること。リツイートしたツイートは、あなたのフォロワーのタイムラインに表示されます。そのツイートを気に入ったフォロワーがさらにリツイートすることで、ツイートはどんどん「拡散」していきます。
Twitter採用のメリット
今まではSNS採用に関することをお伝えしてまいりましたが、その中でもTwitterにフォーカスを当ててご紹介してまいります。
拡散力がある
Twitterのメリットとしては、拡散力の高いSNSツールです。公開アカウントであれば、発信した内容(ツイート)を他の人が拡散してくれたり(リツイート)や、ツイートに対してリアクション(いいね)をしていただくことで、他の方のタイムラインに表示することができます。
コミュニケーションが取りやすい
リプライ機能を使うことで、ユーザーであるフォローやフォロワーと気軽にコミュニケーションを取ることができます。そのため自分から反応することもできるかつ、フォロワーからコミュニケーションを取ってもらうことも可能です。
リプライとは別にダイレクトメッセージ(通称:DM)はクローズでコミュニケーションを取ることができ、他のユーザーには見えないため、より強固なコミュニケーションを行うことが可能となります。
Twitter採用のデメリット
炎上の恐れがある
拡散力が高いため、炎上の恐れがあります。ユーザーからの批判的なコメントや軽率なツイートが拡散され、企業イメージをダウンさせかねません。企業の看板を背負っていることを配慮していない場合やキャラクター作りできていない場合などは、内容によって批判の対象になりかねません。
闇雲に行うのではなく、ある程度設計をしてからスタートすることをお勧めします。
定期的な更新が必要
アカウントの更新頻度も重要になってきます。SNSの特徴としては、フォロワーのようにアカウントに興味を持っていただいたり、ファン化していくことが大事なため、定期的にツイートすることが必要となります。
継続することが必要ですが、忙しさや投稿のネタなどがなく頻度が下がったり、放置してしまうと効果を得にくいところがTwitter運用においてデメリットとなります。
どのように採用するのか?
Twitter採用を行うにしても、何から始めればいいのかと悩まれる方もいらっしゃると思います。そういったケースはTwitterでの役割を決めることが大切です。
拡散力を利用したコンテンツ配信
一つは自社のブログやリクルートサイト、noteやWantedlyなどコンテンツを作成し、拡散して導線をつくる方法です。コンテンツだけに依存した場合、自社をすでに知っている候補者が検索する、ないしはSEO対策をしキーワードを獲得しないと、見てもらえないケースが多いです。
そのため拡散力のあるSNSを利用し、コンテンツに誘導することで興味を持っていただく母数を増やしつつ、自社への理解度を高めていただけるようになります。
候補者へアプローチ
求人情報を公開するだけではなく、リプライやDMを利用しスカウトを行うことも可能です。カジュアル面談や食事会、交流会などのコンテンツを用意し、興味を持っていただいた方へアポイントを取得することで、候補者を増やすことが可能となります。
リファラル採用に近い設計となりますが、タレントプールし一人一人に合わせたコミュニケーションを取ることで、短期的にも長期的にも自社のファンを作ることが可能です。
採用イベントの実施
Twitter上は、他社の人事や採用担当もいるため共同でイベントを実施したり、セミナーなどを行う企業が増えています。特に就活生向けに、ES添削や面接練習などといったユーザー向けのイベントを企画することで、興味を持っていただき、自社を知っていただくきっかけづくりが可能となります。
ネームバリューがなくても勝負ができるSNS
求人広告やコンテンツだけの場合、どうしても有名企業や人気企業へ候補者が集まりやすいです。業界や職種によっては付随して知っていただける可能性はありますが、知名度では勝負しにくいです。
しかしTwitter運用しており採用を目的にしているアカウントは、個人へのファンを獲得することができるため、個人から企業を知っていただくことが可能となります。
アカウントを育てることで、個人ブランディング、自社ブランディングを行い、そこから採用へ繋げることで、コストをかけずに知名度や認知度を獲得することができるようになります。
まとめ
Twitter採用は一長一短ですが、より親しみを持って興味付けすることができるツールです。公私両方の要素があるため、候補者となる方々にとっても企業の採用サイトに比べ、エントリーハードルを下げることもできます。
採用設計や戦略次第では、効果的かつコストダウンが見込めるツールとなるため、今からアカウントを育てていくことで他社と差別化を図ることができます。